鮎まるかじり祭に使う竹串を削る臼杵清二さん=南魚沼市坂戸
鮎まるかじり祭に使う竹串を削る臼杵清二さん=南魚沼市坂戸

 新潟県南魚沼市の夏の風物詩「魚野川鮎(あゆ)まるかじり祭」が8月24日、魚野川河川敷で開かれる。魚沼漁業協同組合が用意する約4000匹のアユを、全長約20メートルの焼き場で焼いて振る舞う、野趣あふれる祭りだ。アユを焼く際に用いる竹串4000本のうち、1500本を無償で用意するのは、南魚沼市の臼杵清二さん(76)だ。1人で1500本分を削り、祭り当日のにぎわいを心待ちにしている。

 鮎まるかじり祭は24回目の開催。これまでは中国産の竹串を購入したり、長岡市の福祉作業所から購入したりするなどしてきたが、4000本の竹串を用意するのは容易でなかった。そこで祭りの実行委員会は、竹細工が趣味の臼杵さんに...

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