
大胆な筆遣いの作品が並んだ小黒哲也さんの書展=燕市寿町
新潟県柏崎市在住の書家で高校教諭の小黒哲也さん(51)による書展「黒で白を生む」が、燕市寿町の「gallery SAI(ギャラリー・サイ)」で9月8日まで開かれている。はがき大のサイズから、びょうぶ仕立ての大型作品まで、大胆な筆遣いの約50点が飾られている。
漢字一文字や熟語を題材にした作品は、それぞれの意味に沿った書きぶりで、「舞」は躍動感が感じられ、「一心」はぶれない力強さを表すかのよう。
日々の思いを表現した作品も目立つ。黒く塗りつぶした上に金色で「あけない夜はない 光の射す方へ」と大書した作は、新型ウイルス禍の願いを当時表現したものだ。
鑑賞していた燕市の型染め作家(75)は「大きな...
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