パラスポーツ普及に取り組む波潟健治さん(73)=見附市在住=
「スポーツ 生きる支えに」
大けがを負っても、スポーツを支えに挑戦し続けてきた。見附市の波潟健治さん(73)は、車いすで長岡市を走る。「スポーツで人生を切り開くことができることを伝えたい」。その口ぶりに、聖火を掲げて走ることへの強い意思がにじむ。

見附市で鮮魚店を経営していた。夢だった料理店を始めた翌年の2000年、車で信号待ちしていたところへトラックに追突された。頸椎(けいつい)などを損傷。みぞおちから下の自由を失った。
以前からスキューバダイビングなど体を動かすことが好きだった。退院後、障害者が気持ち良さそうに泳いでいる姿をテレビで見て、水泳に興味を持った。最初は姿勢を保つこともできなかったが、徐々に筋力が付き、体...
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