
リベリカ種のコーヒーが提供された全国物産展の販売コーナー=8月9日
首都ジャカルタで8月上旬に開かれた全国物産展で、ボルネオ島・西カリマンタンの生産者が出展した珍しいコーヒーに出会った。コーヒー豆の品種として一般的なアラビカ種やロブスタ種ではなく、栽培の難しさなどから世界で1%の流通量しかないとされるリベリカ種だった。
試飲してみると、自然で素朴な風味の口当たりがプルーンのような果実感に変わり、最後はほのかに甘い香りが広がる特徴的な味わいだ。
そもそもインドネシアは有数のコーヒー豆の産地で、国連食糧農業機関(FAO)によると、2023年の生産量は76万トン。ブラジル(341万トン)、ベトナム(196万トン)に引き離されてはいるものの、堂々の世界3位だ。
日本...
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