尾木直樹
 尾木直樹
 ジャカルタ・リサイクル・センター(JRC)でごみの圧縮作業を見学=臨床教育研究所「虹」提供
 JRCで圧縮したプラスチックを手にする筆者=臨床教育研究所「虹」提供
 一部区間で完成したMRTの自動改札を通る筆者(右)=JICA提供
 JICA海外協力隊が活動する現地の小学校で交流=臨床教育研究所「虹」提供
 現地の高校生と一緒に「ソーラン節」を踊る研修参加生徒たち=JICA提供
 JICA事務所で報告会後に参加生徒、スタッフの皆さんと記念撮影=JICA提供

 この7~8月、私は国際協力機構(JICA)が毎年主催する「国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト」で、2023~24年度の最優秀賞・優秀賞に選ばれた生徒たちを対象とした海外研修に参加しました。視察先は、大小1万数千の島々からなる世界最大の島しょ国家・インドネシアです。

 コンテストで中学生の部の審査員長を務めて10年目。出発から解散までの7日間、中・高・大学生の計14人に同行し、みんなの成長ぶりを間近に見届けるのを楽しみに臨みました。

 ▽住民参加型で変わるごみ処理

 インドネシアの首都ジャカルタでは、急激な経済成長に伴って廃棄物が急増し、ごみの最終処分場の収容能力が追い付かず、不法投棄や町での...

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