AsiaNet 201078 (0208)
【オルドス(中国)2025年9月22日新華社=共同通信JBN】内モンゴル自治区オルドスで2日間にわたって開催された第10回Kubuqi International Desert Forum(クブチ国際砂漠フォーラム)が9月17日に閉幕しました。参加者は、Consensus of the 10th Kubuqi International Desert Forum(第10回クブチ国際砂漠フォーラム合意)」に達しました。同合意では、砂漠化に対処するため、実行可能かつ必要な場合において禁止保護区、体系的回復区、合理的利用区を科学に基づいて指定することが提案されました。さらに同合意は、草原の保全と回復を地球生態系ガバナンスの中核課題に統合し、草原の生態系回復技術に関する協力と経験の交流を促進し、International Grassland Alliance(国際草原連盟)の設立を提唱し、International Grassland Day(国際草原デー)創設を支援するなど、地球規模での行動強化を呼びかけています。
オルドスはフォーラムで、「Four Lines of Desert Control(砂漠管理の4つの方策」の成果を世界に披露しました。具体的には、砂を固定する緑化帯、土壌保全のためのワーピングダム、生態系と経済性の利益を両立させる太陽光発電の砂防帯、そして砂漠化の拡大を食い止める防風・防砂林です。この体系的な管理モデルにより、黄河への堆積物流入量を2700万トンから400万トンに削減することに成功し、クブチ砂漠では40%、ムウス砂地(Mu Us Sandy Land)では80%以上の回復率を達成し、幅広い評価と称賛を集めています。
ソース:Organizing Committee of the 10th Kubuqi International Desert Forum