
子どもとのお出掛け先に悩んでいませんか? 家族みんなで楽しめる新潟県内各地の観光施設や公園、飲食店などお勧めスポットを紹介していきます。
【写真】家族で凧作りなどを楽しめる「しろね大凧と歴史の館」=新潟市南区
「うわ、すごく大きい」。吹き抜けのホールに飾られた武者絵の大凧を見上げ、子どもが歓声を上げた。「しろね大凧と歴史の館」(新潟市南区)は、同区の伝統行事、白根大凧合戦で使われる24畳サイズの大凧をはじめ、国内外の凧約500点を展示する。凧作りなども楽しめる日本有数の凧の資料館だ。
約300年の歴史を持つ同合戦や凧の魅力を広く知ってもらおうと、1994年に開館。これまでに67万人余りが来館した。所蔵数は約4千点に上る。県外から訪れる人も多く、同区屈指の観光スポットとなっている。
家族連れに人気の凧作りは、和凧と洋凧から選ぶ。和凧作りは、和紙に竹ひごを付けたり、糸を結んだりする細かい作業で、出来上がるまでに40分ほどかかる。小学3年生以上が対象だが、職員らが手取り足取り教えてくれる。洋凧作りは、ビニールに竹ひごを貼る簡単な作業で、未就学児でも気軽に体験できる。
館内には人工的に風を発生させる「風洞実験室」があり、雨の日でも作った凧をその場で揚げることができる。祖母と洋凧作りを体験し、実験室で揚げた胎内市の男の子(7)は「結構揚がったので楽しかった。家でも揚げてみたい」と笑顔で話した。
館内には「3D映像室」もあり、臨場感ある大凧合戦の映像を楽しめる。展示室には、徳島の丸い凧、長崎のひし形の凧など地域色豊かな日本各地の凧が並ぶほか、第二次世界大戦中、米軍が射撃訓練のために開発した凧やバナナの葉を使ったインドネシアの凧など、世界各地の珍しい凧もそろう。
笠井正信館長は「気軽に凧を作って揚げてみて。親子一緒に楽しんでほしい」とアピールしている。
<しろね大凧と歴史の館>
新潟市南区上下諏訪木1770の1。開館時間は午前9時~午後5時。観覧料は大人400円、小中高生200円。未就学児無料。土日祝日は小中学生も無料。凧作り体験は和凧が500円、洋凧が400円。休館日は第2、第4水曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始。025(372)0314。

