
女性が遺体で発見された現場近くに設けられた献花台。近隣住民が設置したもので、いまも供養が続いている=新発田市
2014年に新潟県新発田市の会社員女性=当時(20)=が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた無職喜納(きな)尚吾被告(41)の控訴審。東京高裁は5月17日、無期懲役とした一審の新潟地裁判決を支持した。新発田市にある被害者女性の遺体発見現場に花を供え続ける住民や、女性と同じ職場で働いていた元同僚は「納得できない」と無念さをにじませた。
新発田市本間新田の現場近くに住む女性(89)は17日、高裁判断の内容を聞くと、「判決は変わらなかったんですね」と視線を落として涙を拭った。
10年前の2014年4月3日、女性の息子(67)が自宅近くの小川で遺体を発見した。女性にとって毎月3日は「月命日」。息...
残り501文字(全文:801文字)