
傍聴席を求めて並ぶ人たち=東京高裁前
2014年に新潟県新発田市の会社員女性=当時(20)=が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた無職喜納(きな)尚吾被告(41)の控訴審判決があり、東京高裁は5月17日、無期懲役とした一審の新潟地裁判決を支持した。高裁は一審に続いて事件性と犯人性について認定したが、検察側の求める死刑は回避した。専門家は憲法で規定する「二重処罰の禁止」に沿った判断だと指摘する。
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喜納被告は今回の事件の約半年前から別の女性4人を相次いで襲い、そのうち1人を死亡させた強姦致死罪などで既に無期懲役が確定している。検察側は、被告が以前の事件よりも手口を巧妙化させて今回の事件に及んでおり、一審はこうした経緯を検討してい...
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