豚熱の感染が確認された養豚場で防疫作業に当たる作業員ら=8月15日、新発田市(新潟県提供)
豚熱の感染が確認された養豚場で防疫作業に当たる作業員ら=8月15日、新発田市(新潟県提供)

 新潟県は8月17日、豚熱(CSF)の感染が確認された新発田市の養豚場で行っていた防疫措置を全て終えたと発表した。

 豚熱の発生は8月14日に確認された。作業は県職員や委託業者ら60人態勢で実施。熱中症を避けるため、夕方から朝にかけて行われ、16日までにこの養豚場が飼育する全505頭の殺処分を終えていた。殺処分後の汚染物の処理や豚舎の消毒も17日午前8時に完了した。

 県は当初、完了の見通しを8月18日ごろとしていた。県畜産課の仲山美樹子課長は「民間の力を借りた態勢のおかげもあり、見通しより早く終えられた。気を緩めることなく、今後の発生予防に取り組みたい」と話した。

 新潟県内の養豚場で豚熱が確認されたのは今回が初めてだった。県によると、8月17日午後9時現在、県内の他の養豚場で豚が多く死ぬなどの異変は確認されていない。県は環境への影響調査として養豚場近くの河川や地下水の成分分析を当面続ける。