「子どもの遊び場」の巨大な複合遊具に夢中になる子どもたち=五泉市

 子どもとのお出掛け先に悩んでいませんか? 家族みんなで楽しめる新潟県内各地の観光施設や公園、飲食店などお勧めスポットを紹介していきます。

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 10人ほどの子どもが手をつないで一斉に滑ることができそうな扇形の木製滑り台、建物の3階部分まで続く巨大ネット遊具-。広々とした空間で、子どもたちが思い切り体を動かしていたのは、五泉市の複合施設「ラポルテ五泉」だ。

 屋内の「子どもの遊び場」には複合遊具のほか、クライミングウォール、人の動きに反応して画面が変わるARデジタルサイネージなどもあり、子どもたちの好奇心をくすぐる。3歳以下専用の遊びスペースや授乳室もあるので、小さな子ども連れでも安心だ。

 息子2人を連れ、初めて訪れた新潟市北区のお父さん(38)は「1時間以上も飽きずにずっと遊んでいる。息子たちがこんなに喜んでいるのは初めて」と笑う。お兄ちゃん(6)は「ネットの一番上まで登れて楽しい」と元気に動き回り、弟くん(3)が後を追いかけていた。

大型ネット遊具で遊ぶ子どもたち

 市の新たな交流拠点として昨年10月、ボタンの名所「東公園」の隣にオープンした。東京ドーム半分ほどの広い敷地内には、芝生が広がる屋外広場と屋外遊具もあり、雪が降れば雪遊びも存分に楽しめそうだ。

 館内は遊び場のほかに、500席を設置できる多目的ホール、地元の農産物やニット製品の販売スペース、カフェも常設。自由に演奏できるアップライトピアノも、ひそかな人気を集める。館長の曽田伸美(そた・のぶみ)さん(61)は「親子3世代で訪れても、一日楽しく過ごせますよ」と勧める。

 吹き抜けの木造建築の館内には、特産のニット製の垂れ幕やクッションカバーなども随所にあしらわれ、ぬくもりを演出している。曽田さんは「充実した遊び場だけでなく、施設全体で五泉を表現した。市外の多くの人にも立ち寄ってほしい」と話した。

<ラポルテ五泉>
五泉市赤海863。
午前9時~午後10時。無料。年末年始は休館。
「子どもの遊び場」は午前9時~午後5時(夏季は午後6時まで)。
土日祝日は混雑対応のため整理券を配り、30分ごとに25組(1組子ども2人まで)ずつ案内する。
問い合わせは0250(41)1612。