
「正保越後国絵図(元禄年間写)」の原寸大レプリカを眺める来場者=新発田市中央町4
江戸時代の国絵図で新潟県指定文化財の「正保越後国絵図(元禄年間写)」などを紹介する企画展「国郡絵図の世界」が、新潟県新発田市中央町4の市立歴史図書館で開かれている。越後平野の開拓の変遷を知ることができる史料約40点が並ぶ。
企画展は前期と後期に分けて開催される。前期の目玉となる正保越後国絵図は、江戸幕府が全国の大名に命じて作らせた国絵図の一つ。縦約5メートル、横約10メートルの原寸大レプリカが展示室の床に広げられている。布地で作られたレプリカの上を歩きながら、阿賀野川の流路が変わったり、潟の干拓が進んだりといった、地域の変遷を知ることができる。
企画展を訪れた新発田市の男性(80)は「当時は...
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