
猿八座が「国性爺合戦」を迫力いっぱいに演じた公演=柏崎市諏訪町
人形浄瑠璃一座「猿八座」による公演が、新潟県柏崎市諏訪町のドナルド・キーン・センター柏崎で行われた。迫力ある立ち回りや三味線の弾き語りに、観客はくぎ付けだった。
猿八座は、佐渡に伝わる文弥人形の伝統継承に取り組んでいる。各地で公演しており、センターでは年2回実施している。
11月24日の公演では、近松門左衛門の「国性爺合戦」を演じた。ドナルド・キーンさん(1922〜2019年)が博士論文で取り上げた作品で、主人公・和藤内(わとうない)のモデルとなった人物の生誕400年を記念して上演された。
和藤内が自身のルーツである明の再興に奮闘する五段構成の物語のうち、出生地の長崎県平戸市から大陸に渡るま...
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