
日韓関係を巡る構図(写真はAPなど)
石破茂首相と韓国の李在明大統領が初の電話会談で日韓関係の重要性を確認した。日本政府は尹前政権との間で大きく改善した関係を維持したい考えだが、韓国では歴史問題が火種として残り、かつて対日批判を繰り返した李氏が強硬姿勢に戻らないかを警戒。李氏が目指す中国や北朝鮮との関係改善が進めば米国との間にすきま風が吹き、東アジア情勢の不透明感が増す可能性もある。
▽ハンスト
「尹錫悦前政権の外交成果を基盤に、日本との関係を発展させたい」。李氏が9日の電話会談で首相に明言すると、日本側の同席者らは驚いて顔を見合わせた。関係改善を急いだ尹氏を「屈辱外交」とまで非難していた李氏の変容ぶりに、首相周辺は「予想外の好...
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