自民党の両院議員懇談会であいさつする石破首相=2025年7月28日、東京・永田町の自民党本部
自民党の両院議員懇談会であいさつする石破首相=2025年7月28日、東京・永田町の自民党本部
家宅捜索を受けた自民党安倍派(清和政策研究会、当時)の事務所が入る建物から出る、証拠品を積んだとみられるワゴン車=2023年12月19日、東京都千代田区
能登半島地震を巡る自身の発言を陳謝する鶴保庸介参院予算委員長(当時)=2025年7月9日、和歌山市
参院選の開票を受け、笑顔を見せる参政党の神谷宗幣代表=2025年7月20日、東京都新宿区
消費税減税に反対の森山裕幹事長(左)=7月28日、東京・永田町の自民党本部
両院議員懇談会で首相続投の支持を訴えた船田元・衆院議員総会長=2025年7月28日、東京・永田町の自民党本部
参院選結果を受け、現金給付や税額控除などについて議論した自民党の小野寺五典政調会長(左)と立憲民主党の重徳和彦政調会長=2025年8月6日、国会内

 自民党が参院選で大敗を喫した。その後は「敗軍の将」石破茂首相の進退を巡り党内対立が続く。そもそも大敗した理由は何なのか。約4時間半に及んだ7月の両院議員懇談会では、報道陣に非公開の中で多くの議員が敗因を語った。派閥裏金事件、失言、保守層の支持離れ、物価高対策など政策の不十分さ、発信力不足―。党が直面する課題はあまりに幅広い。

 自民党としても9月2日に参院選を総括した報告書をまとめたが、両院議員懇談会の取材で明らかになった議員の肉声からは、それぞれが選挙戦で痛感した党の課題、大敗の要因が浮かんだ。(共同通信政治部=池田快)

 ▽尾を引く「負の遺産」

 「石破首相には続投してもらいたい。これまでいろ...

残り3565文字(全文:3865文字)