
新潟県の東京電力柏崎刈羽原発
東京電力が新潟県の柏崎刈羽原発7号機の再稼働を先送りし、6号機を優先する方向で調整していることが判明した。国や東電は早期再稼働を働きかけ、残る関門は花角英世知事の同意となる。花角氏自らが是非を判断する材料は出そろった形で、県民の意向を見極める最終段階に入った。任期は残り1年で、再稼働を争点に3選への出馬に打って出るとの見方が広がる。県民に信をどう問うのか、動向が焦点だ。
▽出口
地元同意は2024年に斎藤健経済産業相(当時)が要請していた。「理解したと言えるのか、言えないのか。出口を目がけ、県民の多様な議論を把握するプロセスを着実に進める」。花角氏は4日の記者会見で、残り1年の任期で再稼働の...
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