独創的なデザインの「斜めの家」を見学する市民ら=上越市
独創的なデザインの「斜めの家」を見学する市民ら=上越市

 上越市出身の建築家、渡邊洋治(1923〜83年)が設計した市内の住宅「斜めの家」で昨年から始めた民泊事業を一般客にも広げた。これまで民泊の開業資金を提供した協力者に限定しており、関係者は「多くの人に貴重な建造物を知ってもらい、渡邊の業績を発信したい」と話している。

 渡邊は直江津に生まれ、建築事務所や早大で建築を学んだ。世界的建築家ル・コルビュジエの孫弟子に当たり、軍艦を思わせる外観のマンション「第3スカイビル」(東京)や航空母艦のような善導寺(糸魚川市)などの作品がある。独特のデザインから「異端の建築家」とも称された。

 斜めの家は76年に渡邊の妹夫婦の自宅として建てられた。木造2階建てで、2...

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