
財務省から森友学園問題を巡る関連文書が開示され、元近畿財務局職員赤木俊夫さんの妻雅子さん側の弁護団が開いた記者会見=11日午後、大阪市北区
学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、新たに約9千ページの関連文書が11日、開示され、財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した元近畿財務局職員の自筆ノートの存在が新たに明らかになった。しかし、4月に1回目として開示された資料からは政治家関連の記録が欠落。2回目の今回は欠落分の一部が出てきたが財務省の説明は不十分で、情報公開の専門家は「国は適切な対応をすべきだ」と指摘する。
▽廃棄
11日の文書の中には、元職員赤木俊夫さん=当時(54)=が業務上のメモや行動記録を書き残した「赤木ノート」があった。「まるで夫と一緒にいるような気分」。弁護団によると、受け取った妻雅子さん(54)は涙を流して喜んだ...
残り675文字(全文:975文字)