内閣不信任案提出を巡る主な意見
 内閣不信任案提出を巡る主な意見

 立憲民主党内で内閣不信任決議案の提出見送り論が強まった。ただ、参院選を前に提出し対決姿勢を示すべきだとの強硬論も残る。板挟み状態の野田佳彦代表は、国会会期末間際まで熟慮を続ける構えだ。石破茂首相は「提出すれば即、衆院解散」を周囲に示唆する半面、日米関税交渉などで立民に急接近。提出見送りを誘う思惑が透ける。

 ▽果たし状

 「首相をお務めの時から敬意を払ってきた。今も政治家として、人として尊敬する一人だ」。11日、今国会最後の党首討論。首相は相まみえた野田氏を持ち上げた。野田氏は政府の物価高対策を「無策」と批判しつつ、不信任案に触れなかった。

 衆院は少数与党のため、野党が結束すれば不信任案を可決で...

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