
トランプ米政権の高関税政策を巡る日米交渉について、与野党党首会談に臨む石破首相(奥中央)ら=12日午後、国会
石破茂首相が内閣不信任決議案の提出がなければ衆参同日選を見送る方向で検討に入ったのは、政治空白を懸念し日米関税交渉への影響を避ける目的が大きい。自民党内には内閣支持率の回復傾向を受け、同日選への期待があるものの、前回衆院選から1年足らずで自ら衆院を解散する大義を見いだしにくい点も考慮した。当面は13日告示の東京都議選と7月予定の参院選に注力し、政権維持を図る構えだ。
▽仕掛け
「国難とも言うべき状況において、政府、与党だけでなく野党を含めた超党派で検討、対応する必要がある」。12日、国会内。首相はカナダでの先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせて想定されるトランプ米大統領との協議を前に与...
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