年金法案を巡る動き
 年金法案を巡る動き

 年金制度改革法案は1カ月足らずで国会審議を終え、13日の参院本会議で成立する運びとなった。先送り論が一時浮上するなど自民党内の意見集約が難航し、法案提出が当初予定より2カ月ずれ込んだが、野党第1党の立憲民主党の協力で遅れを取り戻した格好だ。5年に1度の改革を巡る異例のスピード審議には、他の野党から「拙速だ」と批判が上がる。

 ▽釈明

 「自民と政府の中で慎重な議論を積み重ねた。決して遅延させたわけではない」。12日の参院厚生労働委員会で石破茂首相は、法案提出が遅れたことを釈明した。

 法案は今国会で、首相が本会議や委員会に出席する「重要広範議案」に指定され、政府は3月中旬までの提出を目指していた。...

残り635文字(全文:935文字)