サミットを巡る石破首相の課題
 サミットを巡る石破首相の課題

 石破茂首相がカナダで開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)に初めて出席する。覇権主義的な動きを強める中国に対する議論や、米国の高関税措置を巡るトランプ大統領との個別会談が関門になる。首相は「米国第一主義」を掲げるトランプ氏の再登板で危ぶまれるG7の結束に尽力する意向だ。夏の参院選に向け、経験不足と指摘される外交で手腕を発揮し、政権浮揚につなげられるかどうかが試される。

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 首相は13日、誕生日を翌日に控えるトランプ氏と電話会談した。終了後、記者団に「誕生日おめでとうと申し上げたかった」と会談理由を明かした。2月に訪米して初の対面会談を行った後、4、5、6月に電話で対話を計4回重ね、...

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