
大阪・関西万博の会場に向かうため、大阪メトロ中央線の車両に乗り込む大阪市立三先小の児童ら=5月、大阪市港区
大阪・関西万博の会場では連日、多くの子どもが集団で行き交う。大阪府や近隣自治体による無料招待の参加者だ。開幕2カ月を過ぎて徐々に混雑の度合いを増し、暑さ対策をはじめ安全管理も欠かせない。事前の想定と実態に乖離も目立つ中、「未来社会」への遠足を独自の攻略法で満喫した学校を追った。
▽世界旅行
快晴に恵まれた5月下旬。大阪市立三先小の3年生54人と教員6人が大阪メトロ中央線夢洲駅に到着した。東ゲートから午前9時半ごろ入場し、米国館へ。30分ほどで案内され、ロケット打ち上げを再現した圧巻の映像で宇宙に思いをはせた。
早めの昼休憩を挟んだ後、カナダ館やルクセンブルク館を訪問。クウェート館では映像と温...
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