記者対応する米カリフォルニア州のニューサム知事=12日、サンフランシスコ(ロイター=共同)
 記者対応する米カリフォルニア州のニューサム知事=12日、サンフランシスコ(ロイター=共同)
 G7サミットが行われるカナダに向かうトランプ米大統領=15日、ワシントン(AP=共同)
 トランプ米大統領(右)と話すカリフォルニア州のニューサム知事=1月、ロサンゼルス(AP=共同)
 記者対応する米カリフォルニア州のニューサム知事=12日、サンフランシスコ(ロイター=共同)
 15日、米ロサンゼルスの連邦収容施設付近で警戒する海兵隊員ら(共同)
 カリフォルニア州ニューサム知事の中道・保守寄りの発言や政策(写真はロイター)

 米カリフォルニア州ロサンゼルスで続く不法移民摘発を巡る抗議デモで、軍を動員したトランプ大統領と対立する野党民主党のホープ、ギャビン・ニューサム知事(57)が正念場を迎えている。将来の大統領選をにらみ「反トランプの旗手」として全米に名をはせたい思惑だが、対応を誤れば評価を落とすリスクも。移民対策は国民世論が割れる機微な問題で、バランス感覚も試される。

 ▽チャンス

 「目の前で民主主義が攻撃されている」。ニューサム氏は10日のテレビ演説で、自国民によるデモ対応に州兵を使ったトランプ氏を「現職大統領による恥知らずの権力乱用だ」と非難した。

 「カリフォルニアは最初かもしれないが、ここで終わらない。次は...

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