
記者対応する米カリフォルニア州のニューサム知事=12日、サンフランシスコ(ロイター=共同)
米カリフォルニア州ロサンゼルスで続く不法移民摘発を巡る抗議デモで、軍を動員したトランプ大統領と対立する野党民主党のホープ、ギャビン・ニューサム知事(57)が正念場を迎えている。将来の大統領選をにらみ「反トランプの旗手」として全米に名をはせたい思惑だが、対応を誤れば評価を落とすリスクも。移民対策は国民世論が割れる機微な問題で、バランス感覚も試される。
▽チャンス
「目の前で民主主義が攻撃されている」。ニューサム氏は10日のテレビ演説で、自国民によるデモ対応に州兵を使ったトランプ氏を「現職大統領による恥知らずの権力乱用だ」と非難した。
「カリフォルニアは最初かもしれないが、ここで終わらない。次は...
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