G7サミットで撮影に臨む各国首脳。左から、フランスのマクロン大統領、カナダのカーニー首相、トランプ米大統領=16日、カナダ西部カナナスキス(The Canadian Press提供・AP=共同)
 G7サミットで撮影に臨む各国首脳。左から、フランスのマクロン大統領、カナダのカーニー首相、トランプ米大統領=16日、カナダ西部カナナスキス(The Canadian Press提供・AP=共同)
 G7サミットの記念撮影を終え、引き揚げるトランプ米大統領(右端)ら各国首脳=16日、カナダ西部カナナスキス(共同)
 G7サミットの会場で、カナダのカーニー首相(右)と記念写真に納まるトランプ米大統領(中央)=16日、カナダ西部カナナスキス(共同)
 ウクライナと中東を巡る米欧の温度差

 トランプ米大統領は、カナダ西部カナナスキスで16日開幕した先進7カ国首脳会議(G7サミット)の参加日程を切り上げ、G7としての結束演出を目指した日本や欧州、カナダなどほかの6カ国を翻弄した。多国間外交を軽視する姿勢が改めて鮮明になり、中東やウクライナ情勢を巡る各国との温度差は消えないままだ。

 ▽唐突な批判

 「G7はかつてG8だった」。トランプ氏はサミット開幕直前、議長国カナダのカーニー首相と会談した際、日米など7カ国にロシアを加えたG8の枠組みからロシアが2014年に排除されたことを唐突に批判した。

 ロシアのウクライナ侵攻を止められなかった原因だと指摘。当時もロシア大統領だったプーチン氏につ...

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