特殊貫通弾(バンカーバスター)GBU57と米兵=2023年5月、米ミズーリ州(米空軍提供・AP=共同)
 特殊貫通弾(バンカーバスター)GBU57と米兵=2023年5月、米ミズーリ州(米空軍提供・AP=共同)
 飛行する米軍のB2ステルス戦略爆撃機=2015年10月、米アラバマ州(AP=共同)
 15日、G7サミットへ向かうトランプ米大統領=ワシントン近郊(ロイター=共同)
 イラン・フォルドゥのウラン濃縮施設と中東の米軍施設(配置画像は(C)Google)

 トランプ米大統領はイラン核施設攻撃に踏み切るのか―。「悲願のイラン非核化」を達成する機会とにらむ一方、最も忌避する「異国の戦争」から抜け出せなくなる泥沼化リスクをはらむ。イランにとっては、第1次政権で核開発に絡む活動を制限する核合意から一方的に離脱したトランプ氏こそ混乱を招いた張本人に映り、報復の構えだ。米国の攻撃は「歴史的決断」(米メディア)となる可能性があり、中東情勢は岐路を迎える。

 ▽前のめり

 「我慢は限界に近づいている」。トランプ氏は17日、交流サイト(SNS)で、イランに対する威嚇を強めた。「米国製兵器ほど素晴らしいものはない」とも書き込み、力を誇示した。

 2期目就任後初めて中東を...

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