旅客機が激突、炎上し黒く焦げた医科大の宿舎=14日、インド・アーメダバード(共同)
 旅客機が激突、炎上し黒く焦げた医科大の宿舎=14日、インド・アーメダバード(共同)
 旅客機墜落後、立ち上る黒煙=12日、インド・アーメダバード(目撃者提供、共同)
 旅客機墜落事故を振り返るディーパクさん(左)とサービさん=14日、インド・アーメダバード(共同)
 旅客機が激突、炎上し黒く焦げた医科大の宿舎=14日、インド・アーメダバード(共同)
 インド・アーメダバード

 インド西部アーメダバードでエア・インディアの旅客機が墜落し、270人以上が死亡した事故から19日で1週間。電気系統のトラブルやエンジン停止の可能性が指摘され、当局が原因究明を進めている。事故後は欠航が頻発。長く国営航空として「インドの翼」の役割を担い、民営に転じた同社に強い逆風が吹いている。

 ▽炎と黒煙

 12日昼過ぎ。気温は40度近くで晴れていた。主婦サービさん(23)が団地7階の自宅にいると、大きな爆発音が聞こえ、建物が揺れた。「何だろう」。テラスに出ると、数百メートル先に炎と黒煙が上がっているのが見えた。

 勤務先から慌てて帰宅した夫のディーパクさん(26)は現場に向かった。焦げた臭いが次...

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