原爆資料館を視察される天皇、皇后両陛下=19日午後、広島市(代表撮影)
 原爆資料館を視察される天皇、皇后両陛下=19日午後、広島市(代表撮影)
 原爆資料館を視察される天皇、皇后両陛下=19日午後、広島市(代表撮影)
 天皇、皇后両陛下が原爆慰霊碑に供花された花束=19日午後、広島市の平和記念公園
 天皇、皇后両陛下が原爆慰霊碑に供花された花束=19日午後、広島市の平和記念公園
 原爆資料館で、被爆者や伝承者と懇談される天皇、皇后両陛下=19日午後、広島市(代表撮影)

 天皇陛下は皇后さまと共に被爆から80年となる広島を即位後初めて訪問された。被害の実相を伝える原爆資料館を時間をかけて巡り、平和の尊さに改めて思いをはせた。陛下は戦争を知らない世代として、歴史に学ぶ大切さを重ねて口にしてきた。懇談の場では、高齢となった被爆者の経験にじかに触れ、その重みを受け止めた。

 ▽目を見開き

 両陛下は19日、平和記念公園で原爆慰霊碑に供花し、歩いて原爆資料館に向かった。直径約5メートルの市街地模型に投影される原爆投下時の映像。閃光に続き、建物は一瞬にして消え、きのこ雲の下で焦土と化したヒロシマが浮かび上がる。陛下は思わず目を見開いた。

 被爆時に着ていた衣服や三輪車、痛々し...

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