米ワシントンのFRB本部(共同)
 米ワシントンのFRB本部(共同)
 FRB議長の後任候補とされる主な顔触れ(写真はロイター、ゲッティ)

 米連邦準備制度理事会(FRB)は18日、4会合連続で政策金利の維持を決めた。景気を刺激する利下げを求めるトランプ米大統領は、高関税策によるインフレ再燃を警戒して利下げに慎重なパウエル議長にいら立ちを募らせる。議長任期が残り1年を切る中、トランプ氏が早期に後任議長を指名すれば、金融市場が混乱する恐れもある。

 ▽自らを指名

 「私自身を指名してもいいか? はるかに良い仕事をする」。金融政策発表に先立つ18日午前、政策金利の据え置きを予測したトランプ氏はパウエル氏への不満を述べ、FRB議長の後任人事も皮肉まじりに語った。

 トランプ氏の利下げ要求は、「相互関税」の導入などで再加速が懸念されたインフレが...

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