選択的夫婦別姓制度を巡る各党の立場
 選択的夫婦別姓制度を巡る各党の立場

 選択的夫婦別姓制度の関連法案を巡る審議は、参院選を控えた各党の思惑が交錯し、次期国会に持ち越された。立憲民主党など推進派は採決の是非で温度差が露呈し、党内で賛否が割れる自民党は「時間切れ」に安堵した。立法府は「約30年にわたる宿題」(立民の野田佳彦代表)に答えを出せず、実現を訴える当事者は落胆した。

 ▽距離

 「可能性を探ったが、実現を考えると半歩前進して秋の臨時国会でさらに進めることが建設的だと判断した」。衆院法務委員会で別姓関連法案の採決を求めてきた黒岩宇洋野党筆頭理事(立民)は19日、与野党が継続審議で合意したことを受け、記者団に強調した。

 立民と国民民主党は別姓導入法案をそれぞれ個別に...

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