元徴用工訴訟の原告支援団体らが、三菱重工業本社前で開いた抗議集会=6月20日、東京・丸の内
 元徴用工訴訟の原告支援団体らが、三菱重工業本社前で開いた抗議集会=6月20日、東京・丸の内
 三菱重工業本社前で、元徴用工らの写真を掲げて抗議する原告支援団体のメンバーら=6月20日、東京・丸の内
 6月17日、会談に臨み握手する石破首相(左)と韓国の李在明大統領=カナダ西部カナナスキス(聯合=共同)

 国交正常化から60年の日韓の間では、歴史問題が最大の懸案となってきた。両国政府が「解決」で合意した後、さらなる責任追及を求める韓国世論に押されて再燃したケースもある。日本側が韓国のぶれに不信感を抱える一方、韓国側には「日本は歴史を直視していない」との不満がある。李在明大統領は関係発展に前向きな姿勢だが、歴史問題を巡る溝はなお残り、火種はくすぶる。

 ▽認識差

 「過去の過ちの清算なしに未来に進むことはできない」。20日、韓国の元徴用工訴訟の原告支援団体のメンバーらが東京・丸の内にある被告企業の三菱重工業本社前などで声を張り上げた。

 1965年の国交正常化は植民地支配の責任をあいまいにしたまま、対...

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