横浜市で開かれた日本結核・非結核性抗酸菌症学会=7日
 横浜市で開かれた日本結核・非結核性抗酸菌症学会=7日
 結核を発症していないことの証明書の見本(厚労省ホームページから)

 日本で1年間に新たに結核と診断される患者の数は、世界保健機関(WHO)が「低まん延国」とする10万人当たり10人未満となっている。ただ特に若い世代で外国生まれの患者の割合が増加傾向。フィリピンとネパールを対象に、入国前の検査と、発症していないことの証明書の提出が義務付けられたが、入国後もどう早期診断、早期治療につなげるかは大きな課題だ。通訳を含めた支援拡充や職場の理解の推進が求められる。

 ▽実習生

 「働くために日本に来た元気な女性が、病気になって帰国した。防ぐことはできなかったのか」。7日、横浜市で開かれた日本結核・非結核性抗酸菌症学会。国立国際医療センターの高崎仁医師(呼吸器内科)は、東南...

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