
イスラエルとイラン・親イラン勢力の衝突
イスラエルとイランの停戦合意を最初に発表したのはトランプ米大統領だった。イラン核施設攻撃をてこに「力による平和」の押し切りを図った。イスラエルは軍事面で事実上勝利しており、イランは手打ちの機会を求めていた。中東の軍事大国間で保たれてきたパワーバランスが崩れ、イスラエル1強が鮮明となった。ただイスラエルが再攻撃したと伝えられ、イランは核開発を放棄していない。予断を許さない状況が続く。
▽シグナル
「イスラエルとイランがほぼ同時に私の下に来て『平和!』を口にした」。トランプ氏は立て続けに交流サイト(SNS)に投稿し、外交手腕アピールに躍起となった。
最大の懸案だったイランによる報復では、カタール...
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