
入学金「二重払い」への大学生の意識
進学先以外の大学にも入学金を支払う「二重払い」は入学者の4人に1人に上るとされ、長年、学生や保護者から改善を求める声が上がっていた。文部科学省の通知で現状が変わる可能性が出てきたが、学生納付金が収入の多くを占める私立大にとっては収益に直結するだけに難しい判断になる。
「分割払いや返還に言及があったことは前進だが、これだけで機会の格差が埋まるのか疑問だ」。入学金問題の解決を訴える有志グループ「入学金調査プロジェクト」発起人の団体職員五十嵐悠真さん(26)は、文科省通知を一定評価しつつも冷静に受け止める。
グループは昨年、入学金の納付状況などに関する全国規模の調査を実施。直近3年以内に受験をした...
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