
荷物を「置き配」で届けるヤマト運輸のドライバー=2024年6月、東京都杉並区
荷物を玄関先などに置く「置き配」を標準サービスとする議論が国土交通省の検討会で始まった。人手不足に悩む物流業界は負担軽減につながると期待する。置き配は新型コロナウイルス禍を経た生活様式の変化などに伴って受け取り側の理解も進んだが、盗難や誤配送などの懸念も根強い。水面下では、対面での受け取りや再配達は追加料金を徴収するという案も取り沙汰されており、世論の反発を招く可能性もある。
▽高止まり
「都市部、地方部を問わず、物流負荷のさらなる軽減を図っていくことが不可欠だ」。24日、記者会見に臨んだ中野洋昌国交相は強調し、物流業者にとって大きな負担となっている再配達の削減が急務だとの認識を示した。
国...
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