
夏に収穫を迎える四国地方の「早場米」の田んぼ=19日
2025年産の新米が高止まりする見通しが判明した。品薄感からJAと民間業者がコメを買い付ける集荷競争が過熱し、農家へ早くから高めの金額を提示する状況が背景にある。コメ高騰による家計圧迫を回避する次の一手に注目が集まる。
▽連日の電話
「JAの価格に色を付けて、商社が買い回っていたようだ」。東北のコメ農家は最近の状況をこうささやく。関東の農家も「連日のようにコメを売ってほしいという電話がかかってくるが、在庫がなく断っている」とうんざり気味に話す。
スーパーの棚から欠品が目立ち始めると、産地にも影響は波及した。民間業者はより高い金額を提示して農家に直接契約を持ちかける。JAグループのコメ集荷量は...
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