AIを活用した山火事検知の取り組みを説明する、新興企業ロボティクスキャッツの張偉健CEO=24日、中国天津市(共同)
 AIを活用した山火事検知の取り組みを説明する、新興企業ロボティクスキャッツの張偉健CEO=24日、中国天津市(共同)
 夏季ダボス会議の会場を移動する参加者ら=24日、中国天津市(共同)

 中国天津市での世界経済フォーラム「夏季ダボス会議」では、気候変動や人工知能(AI)などを巡り、約150のイベントで活発な議論が交わされた。欧米からの参加者が減る中、中国政府は会議開催に注力し、再生可能エネルギーなど脱炭素分野で存在感を高める。企業も気候危機対応に商機を見いだし、AIを活用した新技術などのアピールが熱を帯びた。

 ▽山火事

 「日本でも山火事の被害が深刻だ。絶対に使える技術です」。会場で話しかけてきたのは香港の新興企業ロボティクスキャッツの張偉健最高経営責任者(CEO)。カメラやAIを駆使し、火災を検知するとメールやアプリで伝える仕組みを提供している。

 大規模な山火事は世界で多発し...

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