女子日本代表の練習を見守る塚田真希監督=5月、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター
 女子日本代表の練習を見守る塚田真希監督=5月、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター
 世界選手権混合団体3位決定戦で指示する女子の塚田真希監督(左)。右は男子の鈴木桂治監督=20日、ブダペスト(共同)
 世界選手権で金メダルを獲得した女子52キロ級の阿部詩=14日、ブダペスト(共同)
 柔道日本女子の25年世界選手権とパリ五輪成績

 6月20日に終了した柔道の世界選手権では、52キロ級の阿部詩(パーク24)が優勝するなど日本女子は2018年以来6大会ぶりの全階級メダルを達成した。昨夏のパリ五輪は過去最少のメダル2個と低迷。日本柔道史上、女性として初めて日本代表を率いる塚田真希監督(43)のチームづくりが再建への一歩となった。

 ▽一体感

 「女子のコーチ陣のチームワークがすごくいい」。世界選手権開催地のブダペストで、多くの日本の関係者が感心した。監督を筆頭に指導陣が密にコミュニケーションを取る様子は畳の内外で見られた。

 宿舎ではそろって朝食を共にして一日の流れを確認し、試合後は畳の外で選手を待って優しくねぎらう。57キロ級で...

残り591文字(全文:891文字)