
イランによるミサイル攻撃の現場で話すイスラエルのネタニヤフ首相=6月20日、同国中部レホボト(ロイター=共同)
イラン攻撃に踏み切ったイスラエルのネタニヤフ首相に対する国民の支持が回復した。終わりの見えないパレスチナ自治区ガザの戦闘への厭戦感から支持率が低迷していたが、対イラン先制攻撃を多くの国民が評価した。イランとの交戦での「戦果」を追い風にネタニヤフ氏が国会を解散し、総選挙に打って出るとの観測が浮上している。
▽準備入り
「ビビ、イスラエルの王!」。イランとの停戦合意前日の23日、中部テルアビブ郊外。集まった市民がネタニヤフ氏の愛称を連呼した。ネタニヤフ氏は屋台でファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)を食べるパフォーマンスもした。地元紙マーリブはネタニヤフ氏が選挙準備に入ったと報じた。
交戦ではイラン...
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