
参院選が公示され、第一声を上げる自民党総裁の石破首相=3日午前、神戸市
参院選の号砲が鳴り、石破茂首相(自民党総裁)は政権の維持を期して背水の陣で臨んだ。昨年10月の衆院選、先月の東京都議選に続き3連敗を喫すれば、責任論の噴出は必至。対する立憲民主党の野田佳彦代表は、首相の物価高対策を「無策」と断じ攻勢をかけた。ただ野党各党は党勢拡大を優先し、結束が難しい実情も横たわる。
▽守備固め
「生活の苦しい方々に早く給付金を届けたい。決してばらまきではない」。3日午前、首相は神戸市内で第一声を上げ、物価高対策で公約した現金給付に理解を求めた。野党が主張する消費税減税には「医療、年金、介護、子育ての貴重な財源だ。傷つけてはならない」と反対した。
現金給付は世論調査で人気が...
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