
各党党首・発言のポイント(似顔 本間康司)
参院選公示日の与野党11党首による第一声を分析した。与党は物価高対策に関し、賃上げに向けた取り組みと現金給付の意義をアピール。野党も消費税減税や社会保険料引き下げの必要性に重点を置いた。一部野党は政府の外交・安全保障政策を批判。独自政策の打ち出しにも力を入れ、支持拡大を図った。
「物価上昇を上回る賃金上昇を必ず実現する」。石破茂首相(自民党総裁)は神戸市で約18分間演説し、約6分間を物価高対策に充てた。賃上げの実績を強調するとともに「生活が苦しい方々に早く給付金を届けたい」と年内実施を明言した。阪神大震災から30年に当たる点を踏まえ、防災にも力点を置いた。
公明党の斉藤鉄夫代表も神戸市で第一...
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