
街頭演説する自民党総裁の石破首相(左)と立憲民主党の野田代表=4日
共同通信の参院選序盤情勢調査で、自民、公明両党が「必達目標」とした非改選を含む与党過半数を確保できるかどうかの瀬戸際にある現状が浮かび上がった。13年前の政権奪還以降、連勝した過去4回とは異なる戦況だ。石破茂首相(自民総裁)は全体の勝敗を左右する改選1人区の死守へ奔走。立憲民主党の野田佳彦代表は物価高対策で消費税減税を争点とした戦略に手応えをつかみ、政権攻撃を強めた。
▽列島縦断
「消費税減税は、聞こえはいいが1年かかる。社会保障の財源に傷をつけてどうする」。4日午前、首相は強い日差しが照りつける福島県白河市の公園で声を張り上げ、立民など野党が掲げる消費税減税を糾弾した。3日の公示日よりもボ...
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