参院選の候補者らの街頭演説に集まった人たち=7日午後、群馬県伊勢崎市(画像の一部を加工しています)
 参院選の候補者らの街頭演説に集まった人たち=7日午後、群馬県伊勢崎市(画像の一部を加工しています)
 賃金に関する主な政党の主張

 5月の実質賃金が5カ月連続でマイナスとなり、賃上げに伴う暮らしのゆとりを実感できない現状を裏付けた。国民の不満解消へ、与野党は参院選で、さらなる賃上げに向け政策を競い合う。各党とも最低賃金の引き上げなどを掲げるが、企業は賃上げの余力は乏しいと警戒感を強める。

 ▽1%上昇

 「賃上げが物価上昇を上回り、必ず所得が増える時代が来る。給料を上げることこそ、物価高に打ち勝つ最大の道だ」。石破茂首相は7日、鹿児島市の街頭演説で強調した。各地で今春闘の平均賃上げ率が昨年を上回ったとする連合の集計結果を持ち出し、実績アピールに懸命となっている。

 自民党は公約で「実質1%、名目3%の賃金上昇率を達成し、203...

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