ウクライナ侵攻に参加し戦死した地元出身のウラジスラフ・ゴルブノフ伍長を追悼する掲示=7日、択捉島・紗那(共同)
 ウクライナ侵攻に参加し戦死した地元出身のウラジスラフ・ゴルブノフ伍長を追悼する掲示=7日、択捉島・紗那(共同)
 ウクライナ侵攻の戦死者を追悼する公園の完成予想図=7日、択捉島・紗那(共同)

 ウクライナ侵攻を続けるロシア軍では、地方出身者の戦死が相次いでいる。ロシア独立系メディアによると、極東サハリン州の戦死者は人口比でモスクワの約20倍。現地の反戦団体は低所得層が軍の高給に誘われて入隊し、前線に送られていると訴えた。

 ▽追悼

 「英雄たちよ永遠に」

 7日、サハリン州の実効支配下にある北方領土・択捉島の最大集落である紗那(ロシア名クリーリスク)の行政庁舎前。住宅の壁に、ロシアのウクライナ侵攻開始から半年ほど後に戦死した地元出身のウラジスラフ・ゴルブノフ伍長=当時(36)=を追悼する掲示があった。伍長の任務は無人機操縦だった。

 島民によると、これまでに択捉島から出征した戦死者は約50...

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