クマが出没した想定で訓練をする警察官や猟友会の会員ら=6月、北海道弟子屈町
 クマが出没した想定で訓練をする警察官や猟友会の会員ら=6月、北海道弟子屈町
 クマが出没した想定で訓練をする警察官や猟友会の会員ら=6月、北海道弟子屈町
 全国のツキノワグマの出没件数(4~5月)

 9月施行の改正鳥獣保護管理法で、市街地でクマなどの緊急銃猟が市町村の判断で可能となる。環境省が策定した指針を基に各地で準備が進むが、住民の安全確保や銃猟の担い手育成など課題は多い。自治体側には「危険を伴うので、判断は慎重にならざるを得ない」と不安が残る。

 ▽活発化

 人口減少に伴う耕作放棄地の増加などが影響し、近年、クマの分布域が拡大。本年度も出没が続出している。環境省によると、4~5月は冬眠から目覚め、エサを求めて動き回る時期だ。繁殖期に当たる6~7月は、さらに活動が活発になる。

 6月26日には山形空港にクマが入り込み、滑走路を閉鎖。7月4日には、岩手県北上市の住宅でクマに襲われたとみられる...

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