
改選1人区を巡る野党の主な構図
参院選全体の勝敗を左右する32の改選1人区で、主要野党間のすみ分けに努めた立憲民主党が堅調に戦いを進めている。競合候補を取り下げた共産党との連携を控えめにし、過去に自民党から浴びた「立憲共産党」批判の回避に腐心。党内からは「効果てきめんだ」と歓迎の声が上がる。一方、全選挙区に擁立した参政党に自民から支持が流れていることに助けられているとの指摘もある。
▽17選挙区
「すみ分けが進んだところは良い戦いや接戦になっている。やったかいはあった。結果が出るよう頑張っていきたい」。10日、立民の野田佳彦代表は遊説先の新潟県新発田市で、候補者調整の効果を記者団に強調した。
共同通信の序盤情勢調査で、野党...
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