土俵周辺に複数の大型扇風機が置かれた佐渡ケ嶽部屋の稽古場。右手前は琴桜=10日、名古屋市西区
 土俵周辺に複数の大型扇風機が置かれた佐渡ケ嶽部屋の稽古場。右手前は琴桜=10日、名古屋市西区
 ミスト装置(上)が設けられた立浪部屋の稽古場=10日、名古屋市南区
 土俵の上方にエアコンが設置されている鳴戸部屋の稽古場=9日、名古屋市緑区

 35度前後の猛暑が続く中、13日開幕の大相撲名古屋場所(IGアリーナ)に臨む力士たちにとって暑さが“天敵”となる。稽古場の土俵が屋外にある部屋も少なくなく、工夫を凝らしながら体調管理に努めている。

 ▽頭から水

 横綱豊昇龍がいる立浪部屋(名古屋市南区)は屋外に稽古場があり、今年から新たな試みを導入した。立浪親方(元小結旭豊)の発案で土俵の上にミスト装置を設け、霧状の水を噴出。所属力士からは「ミストがあれば、だいぶ違う」と歓迎の声が上がっていた。

 佐渡ケ嶽部屋(名古屋市西区)も屋根があって直射日光を浴び続ける状況ではないものの、稽古場は屋外にある。

 7日に13番取った大関琴桜は「気分は70番」と...

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