米ホワイトハウスで女性を自認するトランスジェンダーの選手が女子競技に参加することを禁じる大統領令に署名したトランプ大統領=2月(AP=共同)
 米ホワイトハウスで女性を自認するトランスジェンダーの選手が女子競技に参加することを禁じる大統領令に署名したトランプ大統領=2月(AP=共同)
 IOCの新旧会長引き継ぎ式のコベントリー氏(左)とバッハ氏=6月、スイス・ローザンヌ(ゲッティ=共同)
 米ホワイトハウスで、女性を自認するトランスジェンダーの選手が女子競技に参加することを禁じる大統領令の署名に際し、写真撮影に応じるトランプ大統領(中央)=2月(ロイター=共同)
 IOCの新旧会長引き継ぎ式でスピーチするコベントリー氏=6月、スイス・ローザンヌ(ゲッティ=共同)

 国際オリンピック委員会(IOC)が、14日で開幕まで3年の2028年ロサンゼルス五輪を巡り、米トランプ政権との関係に不安を抱えている。保守層を支持基盤とし、自国第一主義を掲げるトランプ氏は、テロ対策と称して12カ国からの入国を禁止。多様性・公平性・包括性(DEI)施策の見直しも進める。政権の方針は、多国間の連帯や多様性の尊重を掲げる五輪の価値観と衝突しかねない状況だ。

 ▽コロナ禍以上?

 「新型コロナウイルス禍より、ロサンゼルスは大変かもしれない」(あるIOC委員)。6月23日にスイスのローザンヌで行われたIOCの新旧会長引き継ぎ式で、委員の間で大きな話題となったのがロス大会だった。

 200を...

残り688文字(全文:988文字)