
商業施設内の店舗に並ぶ華為技術(ファーウェイ)のスマートフォン=1日、北京(共同)
中国経済は米国との貿易摩擦で減速しながらも底堅い成長を保った。3千億元(約6兆1千億円)規模の内需刺激策が景気を押し上げ、関税の影響を相殺した。だが過剰生産を背景に幅広い業種が「価格戦争」の激化で疲弊。習近平指導部は、デフレとの格闘に苦しんでいる。
▽消耗戦
「買うなら今、大補助金祭り」―。北京市の商業施設ではスマートフォン各社が、お得感をアピールしていた。政府から最大500元(約1万円)の補助金が出る上、各社が独自の割引を展開。中国大手の華為技術(ファーウェイ)などに押されてシェアが低下気味の米アップルは、最新型iPhone(アイフォーン)を2千元値引きした。店員は「政策の支援でパソコンや...
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