足を止め街頭演説に耳を傾ける人たち=18日午後、大阪市(画像の一部を加工しています)
 足を止め街頭演説に耳を傾ける人たち=18日午後、大阪市(画像の一部を加工しています)

 連立政権を組む自民、公明両党の参院選協力に変化が生じている。派閥裏金事件を嫌悪し、自民と同一視されまいと距離を置く公明に対し、自民内では選挙区候補への後押しが鈍いと不満が募る。共に全国で苦戦が続き相互支援の余裕を失っており、わだかまりは増幅。四半世紀に及ぶ協力関係が岐路に立たされているとの見方も出始めた。

 ▽ひとくくり

 「何としても逆転させてください」。18日、名古屋市の公園。公明の斉藤鉄夫代表は涙声で聴衆に同党候補への助力を訴えた。並んだ自民の小泉進次郎農相は備蓄米放出に触れ「協力してきたのが自公だ」と力説した。

 裏金事件の捜査が本格化した2023年12月以降、公明は自民との距離を見直し始...

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